
報告者・遠藤京子
日本映画ペンクラブは3月9日月曜日18時から東京・丸の内のSCeNT HOUSE DEN Marunouchiにて第67回日本映画ペンクラブ賞授賞式を執り行いました。
日本映画ペンクラブ賞は映画について書かれた優れた作品などを評価する賞で、毎年、ペンクラブ会員が推薦した作品の中から総会で厳選な選考を経て決定。ベスト映画は日本映画ペンクラブ会員が年末に投票、翌年の年頭に集計され決定されます。
今年の受賞者
日本映画ペンクラブ賞
佐伯知紀さん
著書『川喜多長政 映画を産業に育てた日本人』(日経BP 日本経済新聞出版)に対して
功労賞
朴壽南さん
映画『よみがえる声』の監督およびこれまでの業績に対して
奨励賞
キネマ旬報社 前野裕一さん
キネマ旬報ムック『戦後80年 戦争の記憶をつなぐ映画たち』編集に対して
ベスト映画
・日本映画
『国宝』 李相日監督 配給:東宝
・外国映画
『教皇選挙』 エドワード・ベルガー監督 配給:キノフィルムズ
・文化映画
『黒川の女たち』 松原文枝監督 配給:太秦
日本映画ペンクラブ賞は『川喜多長政 映画を産業に育てた日本人』を書いた佐伯知紀さんに

日本映画ペンクラブ会員でもある文化放送アナウンサー鈴木敏夫さんの開会挨拶から授賞式が始まり、渡辺祥子代表が受賞者の皆様に記念の盾を授与。
日本映画ペンクラブ賞に選ばれ、最初に盾を授与された佐伯知紀さんは「取材させていただいた方のおかげ」と感謝の意を示されました。

功労賞受賞者で『よみがえる声』共同監督でもある娘の麻衣さんと登壇された朴壽南監督は「小学校のころから賞というものに縁がありませんでしたからうれしいです」とはっきりしたお声でコメント。

奨励賞の前野裕一さんは「自分が戦争について学んだのは映画からだったと思います」と映画の重要性を強調されました。
『国宝』、李相日監督も喜びのコメント

『国宝』受賞で登壇された李相日監督は「花粉症で辛いのでそう見えないかもしれませんが、本当にうれしいです。2番になりたくないので」と喜びを語りました。

『教皇選挙』受賞について、エドワード・ベルガー監督の代理で登壇したキノフィルムズ宣伝部の大谷洋さんは「公開後すぐに実際のコンクラーベが起こってしまった」と公開当時の日々を振り返りました。ベルガー監督からは「本作が世界中の観客の皆様と繋がり続けていることに深い感動を覚えています」とのメッセージが寄せられました。

『黒川の女たち』の松原文枝監督は「この作品は一人では制作できなかった」とプロデューサーの江口英明さん、制作スタッフの千葉史子さんと登壇。戦争による性被害から声を上げた黒川の人々への感謝の念も改めて示されました。
授賞式には登壇者などゲスト21名に会員ほか67名が参加。式後も映画談義に花が咲きました。
写真:立花珠樹



